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本作は、過ぎ去る時の残酷さと美しさを、ポルトガルの名優たちの抑制の効いた演技で見事に描き出した至高の人間ドラマです。アルマンド・コルテスとローザ・ロバト・ファリアが体現する、人生の重みを背負った静かな佇まいは、観る者の魂を震わせずにはいられません。彼らの眼差し一つに込められた深い郷愁と、言葉以上に雄弁な沈黙が、映像作品としての品格を際立たせています。 物語という枠組みを超え、個人の記憶と時代の変遷を重奏的に交差させる演出は、まさに「時間の記録」という題名に相応しい深みを持っています。単なる感傷に浸るのではなく、変わりゆく社会の中で失われるものへの敬意と、それでも続いていく生への肯定感が、静謐な映像美とともに綴られます。時間の流れそのものを一編の詩のように表現した本作は、人生の折り返し地点に立つ全ての人に捧げられた静かなる傑作です。
脚本: Maria Isabel Barreno / Ana Rita Martinho / Maria João Mira
制作会社: RTP