“俺の名はルパン”
これは、誰もが知っている大泥棒の、誰も知らない「はじまり」の物語。
1960年代の東京を舞台にした本作は、大泥棒がその生き方を選ぶ原点の葛藤を、スタイリッシュな映像美で描いています。ジャズが鳴る昭和の空気感と少年たちが放つ青い熱量の対比が凄まじく、ハードボイルドな美学と瑞々しさが奇跡的なバランスで同居しています。 特筆すべきは、畠中祐と武内駿輔による魂の共鳴です。後に相棒となる二人の間に漂う、言葉を超えた信頼の芽生えが繊細な演技で表現され、心を揺さぶります。これは単なる前日譚ではなく、宿命に抗い自らの足で歩み出す少年の、気高くも孤独な魂の証明なのです。
脚本: 大河内一楼 / モンキー・パンチ
音楽: 大友良英
制作会社: TMS Entertainment / Telecom Animation Film