あらすじ
「我は加藤保憲……帝都を呪う者なり!」
荒俣宏のサイキック伝奇小説「帝都物語」を、マッドハウス×りんたろう×摩砂雪の強力スタッフがOVA化。
ハイクオリティ映像を刮目して見よ!
作品考察・見どころ
本作の魅力は、九十年代アニメ特有の禍々しい映像美で描かれる「都市の闇」にあります。実写に続き嶋田久作が加藤を演じることで、破壊の化身としての存在感は唯一無二の次元へ到達しました。帝都が近代化の影で呪術に蝕まれていく退廃的な様式美は、観る者の本能的な恐怖を鮮烈に掻き立てます。
膨大な知を誇る原作を、映像ならではの表現でスペクタクルへと昇華させた手腕が見事です。文字では捉えきれない異形の蠢きを、りんたろう監督が視覚的衝撃へ変貌させており、原作の知的な恐怖を直感的な快楽として脳裏に刻みつけることに成功しています。
ドラマ・アニメ化された映像作品と原作・関連本と読み比べて、オリジナルならではの違いや描かれなかった裏設定、より深い世界観を独自の視点から楽しみましょう。