ロースクールを卒業後、CIAに採用された大胆不敵な新米弁護士。そんな彼が突如として足を踏み入れることになったのは、危険極まりない国際スパイの世界だった。
本作の真髄は、スパイ映画の定石を鮮やかに覆す脱構築にあります。主人公は銃を操る超人ではなく、法務局に配属されたばかりの新米弁護士。組織の巨大な闇や官僚主義に翻弄されながらも、若さゆえの無鉄砲さと機転で荒波を泳ぎ切る姿は、手に汗握るスリルと、過酷な現代の仕事論にも通じる痛快さを併せ持っています。 ノア・センティネオの親しみやすくも知的な熱演が、緊迫した諜報活動を上質なエンターテインメントへと昇華させています。さらに、ユ・テオら実力派キャストが醸し出す重厚な緊張感が、作品に奥行きを与えています。これは単なるアクション劇ではなく、情報の海で「信じるべきもの」を模索する、極めて現代的で鋭利な人間ドラマなのです。
監督・制作: Alexi Hawley
制作会社: Entertainment One / Hypnotic / Perfectman Pictures