あらすじ
不思議な機械に足を踏み入れた女性が、なんとタッカンジョンに変身!? 娘を人間に戻したい父親は、彼女に想いを寄せる男とともに奇妙な大冒険に乗り出す。
作品考察・見どころ
本作の最大の魅力は、娘が揚げ物に変身するという突飛な設定を、一切の妥協なく描き切る圧倒的な熱量にあります。リュ・スンリョンとアン・ジェホンの卓越した演技が、不条理な状況にリアリティと切実な哀愁を宿らせており、観る者の常識を鮮やかに裏切り続ける演出は、映像表現の無限の可能性を感じさせます。
滑稽な劇の裏側に隠された、愛の本質や存在の根源を問う深いメッセージ性も秀逸です。笑いが深まるほどに、愛する者を想う純粋さが浮き彫りになり、最後には思わぬ感動が押し寄せます。笑いと哲学が奇跡的なバランスで融合した、現代の映像芸術における極めて野心的な傑作といえるでしょう。