あらすじ
刑事物は数あれど、このドラマは事件を一切解決しない。そのかわりに事件の周辺で起こる、刑事たちのトラブル、“小事件”にスポットをあてた、一話15分のコメディドラマ。あらゆることを全て自分ひとりの力でなしとげたい、人に頼ることが苦手な刑事・真野一花(まの・いちか)を演じるのは小芝風花。真野とバディを組むのは、笠松将演じる宇田川和人(うだがわ・かずと)。真野とは正反対の性格で、合理的で効率重視、人に頼み事をすることにためらいがない。そんな相反する性格の若手刑事二人組が、時に周囲をまきこみながら繰り広げる、新感覚コメディードラマ。
作品考察・見どころ
本作は刑事ドラマの王道である謎解きをあえて脱臼させ、事件の周辺で蠢く人間模様の滑稽さと愛おしさを鮮烈に描いています。小芝風花の論理志向と笠松将の直感的な人間味が火花を散らす会話劇は、映像ならではの快楽的なテンポを生み出します。無駄を削ぎ落とした構成の中で、些細な違和感が大きなドラマへと膨らんでいく演出は、視聴者の既成概念を心地よく裏切ってくれるでしょう。
事件の影に隠れた人々の業や優しさに光を当てる独自の視点こそが、本作の真骨頂です。倉科カナら実力派キャストが織りなす緻密なアンサンブルは、日常の延長にある可笑しみを極上のエンターテインメントへと昇華させています。物語の「中心」ではなく「外側」を見つめることで真実に迫る、その知的でエキセントリックな快感は、一度味わえば病みつきになるはずです。
シーズンとエピソード