あらすじ
『タイガーマスク』『0戦はやと』などで知られる漫画家・辻なおきの原作による、青春学園ものアニメ。青空高校新聞部の新部員・大石五郎は運動神経抜群の熱血漢。その優れたスポーツ能力を評価され、新聞部と掛け持ちで多くの運動部でも助っ人で大活躍する。そんな五郎の活躍をハラハラしながら見守るのは、男まさりな新聞部部長・三枝まゆみと、五郎の子分を自称する同じく部員の輪島一平。そんな3人の前に、今日もまた学園を騒がす事件の予感が…。アニメ製作は『サザエさん』などで知られるエイケン(当時T.C.J)が担当した。
作品考察・見どころ
この作品の真髄は、七〇年代特有の泥臭くも清々しい情熱の塊にあります。青野武氏が吹き込む主人公の魂の叫びは、単なる熱血の枠を超え、観る者の心に真っ直ぐ突き刺さる圧倒的な熱量を持っています。不器用ながらも己の信念を貫き通すその姿には、現代が忘れかけている愚直なまでの正義感が脈打っており、映像の端々からほとばしる生命力が視聴者を鼓舞して止みません。
また、キャラクターたちが織りなす人間模様が、当時の実験的な演出と相まって多感な思春期の葛藤を鮮やかに描き出しています。杉山佳寿子氏ら実力派キャストが添える彩りは、物語に深い情感とリアリティを与えており、一瞬一瞬を全力で駆け抜ける若者たちの輝きを永遠に封じ込めています。古き良き時代のアニメーションが持つ、泥臭いまでの人間讃歌を五感で体感できる一作です。