“彼女は、富で社会を動かす。”
結婚20年で、大富豪の夫と離婚したモリー。手にしたのはなんと870億ドル。彼女は使い道を考え、昔設立した慈善財団で働くことにする。セレブ生活を送ってきた彼女が、リアルな社会で新たな人生を歩む。
本作の真髄は、圧倒的な富の虚飾と魂の孤独を、マーヤ・ルドルフが絶妙なバランスで体現している点にあります。彼女の卓越した演技は、浮世離れした大富豪に人間味を宿し、単なる風刺を超えた多層的な深みを与えています。脇を固めるキャストとの化学反応も鮮烈で、異なる価値観が衝突する瞬間に生まれるユーモアは、観る者の心を軽やかに解きほぐします。 核心にあるのは、富では買えない「真の充足」を巡る再生の物語です。豪華絢爛な映像美の中で、人間が持つ不器用な優しさが浮き彫りになる演出は実に見事。現代社会における成功や富の在り方を問い直しつつ、自分らしく生きる勇気を与えてくれる、極上のヒューマン・エンターテインメントと言えるでしょう。
監督・制作: マット・ハバード / アラン・ヤン
制作会社: Universal Television / 3 Arts Entertainment / Animal Pictures / Alan Yang Pictures / Normal Sauce / Banana Split