異形のヒーローが背負う悲哀と、同族を裏切ってまで貫く正義の重みが、本作を単なる特撮番組の枠を超えた深遠な人間ドラマへと昇華させています。井上真樹夫、矢田耕司、八奈見乗児という名声優陣が魂を吹き込んだ三人の悪魔族は、その仮面の下にあるはずの苦悩や友情を、声の演技だけで驚くほど雄弁に、そして情熱的に物語っています。
石ノ森章太郎による原作漫画が個の孤独や哲学的な葛藤を色濃く描くのに対し、映像版は三人の絆という熱量をダイナミックなアクションで見事に表現しました。異形の存在であるがゆえの疎外感を共有し、過酷な運命に抗い続ける彼らの姿は、真の正義とは外見ではなく魂の在り方にあるという普遍的なメッセージを我々に突きつけます。