江戸幕府の第8代将軍・徳川吉宗が、町火消“め組”に居候する貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に姿を変え、市井へ出て江戸町民と交流しながら、世にはびこる悪を斬る勧善懲悪ものである。
徳川吉宗が素浪人として市井に降り立つ変身のカタルシスこそ、本作の真髄です。松平健氏の圧倒的な華やかさと殺陣のキレは、時代劇の様式美を超えた躍動感を放ちます。高貴さと荒々しさが共存する彼の存在感は、正義の執行というテーマに比類なき説得力を与えています。 北島三郎氏らとの階級を超えた絆は、理想の人間愛を映し出します。法で裁けぬ悪を討つ際の決定的瞬間は、権力者が自ら民の痛みを背負う覚悟の象徴です。洗練された様式美の中で燃え上がる情熱は、時を経ても色褪せない真の正義を私たちに突きつけます。
音楽: 菊池俊輔
制作会社: TV Asahi / Toei Company