十七世紀イングランドの激動を背景に、本作は自らの魂を模索し続ける女性の圧倒的な生命力を描き出します。アンドレア・ライズボローが見せる、無垢さと力強さが同居する佇まいは、個人の尊厳をかけた壮絶な闘争を象徴しています。泥臭くも耽美な映像美は観る者の皮膚感覚を刺激し、混沌とした時代の息吹を鮮烈に伝えます。
自由と信仰が交錯する中で、ドミニク・ウエストらが体現する狂気と信念のぶつかり合いは圧巻です。正義が反転する戦火において、人間を人間たらしめるものは何か。本作が突きつける根源的な問いは、現代に生きる我々の心をも激しく揺さぶります。魂を削るような名演が結実した、至高の人間ドラマをぜひ目撃してください。