あらすじ
壮絶ないじめを経験した高校時代から十数年の時を経て、綿密に練った復讐計画を実行に移し始めた女性。その目的は、自分をいたぶった者たちに、罪の代償を払わせること。
作品考察・見どころ
復讐を、凍てつくような美学と緻密な計算で描き切った傑作です。魂を壊された者が、数十年をかけて加害者の人生を包囲していく過程は、単なる報復を超えた芸術的な緊迫感に満ちています。光を奪われた者が、自らも闇となりながら「輝き」を渇望する姿が、観る者の心を激しく揺さぶります。
ソン・ヘギョが魅せる静かな狂気と、加害者側の剥き出しの悪意との対比は圧巻です。緻密な伏線が回収されるカタルシスは、映像ならではのテンポによって研ぎ澄まされています。許しではなく、等しい地獄を与えることで成立する再生の物語は、極限の美しさを伴って魂の救済とは何かを鋭く問いかけます。