“そこはすべてが叶う、夢の楽園。”
時は1984年。マキシモはアカプルコで一番ホットなリゾート“ラス・コリーナス”で働くことに。夢にまで見たチャンスに喜んだのも束の間、それは彼が思っていたよりもずっと複雑な仕事だった。
本作の真骨頂は、八〇年代の極彩色なリゾートを舞台に描かれる、眩いノスタルジーと現代的視点の鮮やかな対比にあります。パステルカラーの美術は単なる装飾ではなく、若き日の野心と純粋さが混じり合う感情を象徴しており、二つの時間軸が交差する緻密な構成によって、成功の裏側にある「本当に大切なもの」を問いかける演出が実に見事です。 コメディの軽妙さを保ちつつ、階級格差や家族の絆という普遍的なテーマを誠実に掘り下げる俳優陣の演技も圧巻です。夢を追う過程の葛藤を温かな眼差しで包み込む本作は、観る者の心に希望の光を灯す珠玉の人間讃歌といえるでしょう。
監督・制作: オースティン・ウィンスバーグ / ジェイソン・シューマン / エドゥアルド・シスネロス
脚本: Bernardo Cubria / Celeste Klaus / Ilse Apellaniz
制作会社: Lionsgate Television / 3Pas Studios / The Tannenbaum Company / Zihuatanejo Productions