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市原悦子と常田富士男という、たった二人の語り部が千差万別の登場人物に命を吹き込む驚異的な演技力こそ、本作の核心です。優しさと恐ろしさが同居するその声の響きは、単なる子供向けアニメの枠を超え、聴く者の深層心理に眠る原風景を鮮烈に呼び覚まします。沈黙や間(ま)を活かした独自の演出は、言葉以上に雄弁に物語の情緒を語りかけてきます。 また、各話ごとに映像作家が異なることで生まれる多様な視覚表現も、比類なき芸術性を放っています。水墨画のような静謐なタッチから、不気味なほどの生命力を感じさせる色彩まで、一話完結の形式を最大限に活かした実験的な映像美が、自然への畏怖や因果応報といった普遍的なテーマを重厚に描き出します。日本人の精神性を揺さぶる至高の映像体験がここにあります。
脚本: Barbara Albert
制作会社: Lotus-Film / Zero Film