あらすじ
1970年代、全米を恐怖に陥れたサムの息子事件。悪魔崇拝カルトと事件の関連を確信した記者のモーリー・テリーは、自らの生涯をかけた執念の調査を続ける。
作品考察・見どころ
本作が描くのは単なる事件の真相ではなく、公式見解に疑念を抱き生涯を深淵に捧げた記者の妄執そのものです。ポール・ジアマッティの静謐かつ熱を帯びた語りが、一人の男の狂気と執念の境界へと観客を引きずり込み、歴史の裏側に潜む巨大な闇を突きつけます。
徹底したアーカイブ映像と不穏な演出は、真実の多義性を問う極上の心理スリラーのようです。情報の断片が繋がりを見せる瞬間の戦慄は、この作品が単なる実録の枠を超えていることを証明しています。真実を追う者が鏡の中に何を見るのか、その残酷なまでの問いかけに翻弄される圧巻の体験をぜひ味わってください。