本作の真髄は、デジタルパペットという手法で情報の高密度な解体を行う知的な遊び心にあります。映像はあえて簡略化されつつも、内容は組織論や兵器論をシニカルに切り取っており、まさに映像による批評そのものです。虚構をメタ的な視点で笑い飛ばす演出は、観る者の固定観念を鮮やかに打ち砕くでしょう。
大林隆介、榊原良子、千葉繁ら名優による、怒涛の台詞回しも圧巻です。彼らの卓越した演技力が、静止画に近い映像に凄まじい生命力を宿らせています。作品が築いた世界観をあえて自らパロディ化し、その本質を鋭く突く姿勢は、表現の限界に挑む制作者の熱き矜持を感じさせてくれます。