あらすじ
明治維新前年のパリ万博で出会った、幕府随行員で会津藩の下級武士・平沼銑次。幕府に対抗して独自に参加した薩摩藩の苅谷嘉顕。近代国家樹立という志を掲げる架空の2人の生き様を軸に、幕末から明治にかけての激動の時代を描いた。
作品考察・見どころ
この作品の真髄は、明治維新という時代のうねりに翻弄される個人たちの、剥き出しの生を捉えた凄まじい熱量にあります。国家の夜明けという華々しい歴史の裏側で、敗者と勝者それぞれの立場から自由を求めてもがく男たちの慟哭が、現代を生きる我々の魂を激しく揺さぶります。
菅原文太が体現する、泥臭くも圧倒的な生命力と、重厚な人間ドラマは圧巻です。虚飾を排したリアリズム溢れる演出は、単なる時代劇の枠を超え、個人がいかにして巨大な権力に抗い、信念を貫くかという普遍的な問いを突きつけてきます。画面から溢れ出す、時代の壁を突き破らんとする獅子たちの咆哮をぜひ体感してください。