ペネロペは、何にでも好奇心一杯に興味を持って行動する3歳の青いコアラの女の子。お気に入りのうさぎのぬいぐるみのドゥドゥと一緒に、農場でお手伝いをしたり、お友達と遊んだり、時にはいたずらしたりと楽しく毎日を過ごしています。うっかりやさん(テタンレール=tête en l'air)のペネロペは、靴下を片方ずつ色違いで履いてみたり、植木鉢の穴に気づかずにお部屋に土の道しるべを作ってしまったり、お風呂に沈んだドゥドゥを探して栓を抜いてしまったり…。愛らしい失敗は、毎日をもっと素敵にしていきます。
油絵のような独特のタッチと柔らかい色彩が、視聴者を一瞬で穏やかな世界観へと引き込みます。単なる幼児向け作品の枠を超え、動く芸術品としての至高の体験を提供しているのが本作の真髄です。主人公の「うっかり」を失敗ではなく好奇心の肯定として描く演出には、現代を生きる大人をも癒やす深い慈愛が流れています。 原作絵本が持つ絵画的な美しさを損なわず、アニメならではの「間」や優しい音楽を融合させた点は実に見事です。静止画では想像に委ねられていた愛らしい仕草が映像で命を吹き込まれ、物語の純度がさらに高まりました。形を変えることで「愛おしさ」がより直感的に伝わる、メディアミックスの理想形と言えるでしょう。
制作会社: Nippon Animation / Shirogumi / NHK Enterprises