あらすじ
ダジャレやお笑いをこよなく愛し、新しいモノ好きな浪費家イエスと、自分とお金に厳しく、シルクスクリーンでTシャツを作るのが大好きなブッダ。世紀末を無事に超えた二人は、東京・立川のアパートをシェアし、日本の四季を堪能しながら下界でバカンスを過ごしていた。二人はマイペースに日常生活をエンジョイしているが、ついつい神パワーを発揮し、あちこちでセイントな奇跡を起こしてしまう。
作品考察・見どころ
聖人と俗世を衝突させた本作の本質は、日常に潜む小さな幸せの再発見にあります。全知全能の存在が特売品に一喜一憂する様は、神聖さの破壊ではなく、むしろ生きていくことの愛おしさを肯定する究極のヒューマニズムを提示しています。何気ない会話の中に宿る独自の幸福論は、現代社会を生きる私たちの心を驚くほど優しく解きほぐしてくれます。
森山未來と星野源という稀代の表現者が、絶妙なセリフの間と温度感によって、キャラクターに唯一無二の生命力を吹き込んでいます。偶像を血の通った親しみやすい青年へと昇華させた二人の掛け合いは、映像ならではの瑞々しい空気感を創り出し、観る者の心を強く揺さぶります。慈愛に満ちた眼差しが日常を鮮やかに彩り直してくれる、魔法のような傑作です。
ドラマ・アニメ化された映像作品と原作・関連本と読み比べて、オリジナルならではの違いや描かれなかった裏設定、より深い世界観を独自の視点から楽しみましょう。