あらすじ
仮面ライダー生誕45周年に当たる2016年を「スーパーヒーローイヤー」と称した東映が、その一環として新たに制作した仮面ライダー作品である。1974年から1975年にかけて放映された仮面ライダーシリーズ第4作『仮面ライダーアマゾン』(以下『アマゾン』)を原典としているが、設定やストーリーはほとんど一新されており、いわゆる一種のリブート作品に相当する。『アマゾン』で敵怪人の通称に用いられていた「獣人」も、本作品では登場する異形の存在全般を指す「アマゾン」に置き換えられており、主人公の変身ヒーロー名だけにとどまらなくなっている。
作品考察・見どころ
本作が突きつけるのは、生きることへの根源的な渇望と残酷なまでの生々しさです。養殖と野生という対極の属性を持つ二人の主人公を通し、怪人と人間の境界線をあえて曖昧に描く演出は、視聴者の倫理観を激しく揺さぶります。藤田富の繊細な懊悩と谷口賢志の圧倒的な獣性が火花を散らす演技合戦は、命を喰らうことの重みを鮮烈に映し出しています。
1974年の原作が持っていた異色の野性味をバイオホラーへと大胆に再構築した本作は、設定を現代的に昇華させることで特撮の枠を超えたドラマ性を獲得しました。肉弾戦の極致とも言えるアクションは、凄惨なまでのリアリズムを追求しており、生きるために他者を屠るという逃れられない宿命を、映像でしか成し得ない強度で脳裏に刻み込みます。