神代辰巳監督が描く、閉ざされた四畳半という小宇宙に凝縮された生と性の交感は、単なる官能の枠を超え、一種の宗教的な崇高さを漂わせます。主演の宮下順子が放つ、現実を軽やかに超脱したかのような佇まいは圧巻で、彼女の視線一つで、湿り気のある部屋がこの世の果ての楽園へと変貌する瞬間を見逃せません。
本作の真髄は、時の流れから切り離されたかのような停滞と、その中で爆発する生命の輝きにあります。虚脱と悦楽が表裏一体となった演出は、観る者の倫理観を揺さぶり、魂を浄化するような高揚感を与えてくれます。映像が紡ぎ出す言葉なき詩情に身を委ね、究極の美の深淵に触れてみてください。