氷室冴子の伝説的少女小説を少女隊の主演で映画化した本作は、八〇年代の瑞々しい輝きが凝縮された珠玉の一本です。原作が持つ繊細な内面描写を、映像ならではの躍動感あふれるコメディへと昇華させた演出が見事。メンバーの個性が爆発する掛け合いは、活字では表現しきれない圧倒的な生命力と親和性を放ち、観る者を一気に物語の世界へ惹き込みます。
少女たちが大人へ脱皮する直前の、刹那的で無敵な輝きを捉えたカメラワークには胸が熱くなります。原作の設定を「今、この瞬間の彼女たち」の魅力へ変換した大胆な改変こそが、映像作品としての独自の価値を創出しました。彼女たちの放つ眩いまでのポジティブなエネルギーを受け取ってほしい、熱量に満ちた青春映画の傑作です。