ウォレス・ビアリーとマージョリー・メインの黄金コンビが放つ、無骨ながらも愛おしい人間ドラマが本作の真骨頂です。洗練された美恋ではなく、土の匂いが漂う泥臭くも力強い情愛が、荒々しい西部を舞台に昇華されています。ビアリーの愛嬌ある演技が、男の悲哀と再生を鮮烈に描き出します。
困難な道程を往く「郵便」という行為に託された責任と信頼の物語は、観る者の魂を激しく揺さぶります。暴力が支配する荒野で不器用な誠実さを貫こうとする姿には、人間の本質的な気高さが宿っています。古き良き活劇の枠を超え、真の勇気とは何かを問いかける情熱的な傑作です。