本作の真髄は、タイトルの通り徹底された視線の演出にあります。特定の断片的なイメージを執拗に追うカメラワークは、単なる官能を超え、観る者をのぞき見の共犯者へと引き込む狂気的な美学を湛えています。断片化された身体が放つ刹那的な輝きと、そこから立ち上がる情念の断片が、観客の想像力を激しく刺激して止みません。
杉田かおりをはじめとするキャスト陣の、日常の延長線上にあるような生々しくも儚い存在感も見事です。洗練された現代の映像にはない、時代の熱量と剥き出しの欲望が交錯する瞬間に、観客は目を逸らすことができないでしょう。視覚のフェティシズムが一種の表現衝動へと昇華された、極めて挑発的な映像体験がここにあります。