本作が放つ最大の魅力は、歴史の荒波を突き進む一人の女性の、凄まじいまでの意志と魂の気高さにあります。単なる伝記映画の枠を超え、現代にも通ずる「個の尊厳」を求める切実な祈りが全編から溢れています。静かな怒りをたたえつつ、決して折れない彼女の信念は、観る者の心に激しい鼓動を呼び覚ますはずです。
主演のワン・ジアによる魂の震えるような熱演は圧巻です。凛とした知性と情熱が、重厚な映像美と相まって時代の息吹を生々しく伝えています。細部まで磨かれた演出が、彼女の闘いを崇高なドラマへと昇華させており、映像表現ならではの圧倒的な没入感と深い感動を約束する傑作といえるでしょう。