日本の最北端・稚内市で生まれ育った中学生・藤田駈と転校生の滝本瑞穂は、ともに孤独感を抱いていたことから心を通わせる。2人は駈の家で見つけた古いギターをきっかけにバンドを結成するが……。
最果ての地、稚内の凍てつく空気感と突き抜ける冬の光が、青春特有の孤独を鮮烈に描き出しています。当時十代だった山﨑賢人と橋本愛が放つ、原石のような瑞々しさと、言葉にならない焦燥を抱えた佇まいは圧巻です。彼らの視線の交錯や静寂が、観客の心の奥底に眠る「かつての自分」を鮮やかに呼び覚まします。 音楽という救いを通じて居場所を模索する魂の震えこそ、本作の本質です。不器用な旋律が重なり合う瞬間、作品は個の解放を告げる切実な祈りへと昇華されます。透明感溢れる映像美の中で静かに燃え上がる生への渇望を、ぜひ全身で受け止めてください。
監督: 三木孝浩
制作会社: SME Records Inc. / Sony Music Entertainment (Japan)