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ラシード・ブシャール監督が描くのは、国家の暗部と家族の情愛が激しく火花を散らす、静かなる叫びの記録です。抑制の効いた演出はかえって事実の重みを際立たせ、冷徹な権力の隠蔽工作と遺族の剥き出しの感情を鮮烈な対比で浮き彫りにします。単なる歴史の再現に留まらず、社会に潜む不条理を鋭く射抜く誠実さに満ちた力作です。 レダ・カテブの慟哭を堪えた熱演とリナ・クードリの切実な眼差しは、観る者の魂を激しく揺さぶります。沈黙を強いられながらも尊厳を守り抜こうとする姿は、真実を希求する人間の底力を体現しており、個人の悲劇を普遍的な正義の問いへと昇華させました。これこそが映画という表現でしか成し得ない、情熱的な告発状と言えます。
監督: Rachid Bouchareb
脚本: Rachid Bouchareb / Kaouther Adimi
音楽: Amine Bouhafa
制作: Rachid Bouchareb
撮影監督: Guillaume Deffontaines
制作会社: 3B Productions / Le Pacte / France 2 Cinéma