1930年代スウェーデン映画の至宝たる本作は、愛を謳歌する至福の音楽劇です。マルギット・ローゼングレンの圧倒的スター性とニルス・エリクソンの軽妙な演技が火花を散らし、観る者の心を解きほぐします。初期トーキー特有の瑞々しい音響演出とリズムが、人間賛歌としての強度を一層高めています。
本作が提示するのは、理屈を超えた愛の必要性という普遍的真理です。華やかな歌声の裏には、時代を照らそうとする映画人の情熱が脈打っています。生きる喜びを刻み込もうとするその純粋な感性は、時を越えて現代の我々の魂をも熱く揺さぶり、明日への活力を与えてくれるはずです。