この作品は、単なるコメディの枠を越え、TEAM NACSという唯一無二の個性が火花を散らす創作の実験場です。森崎博之、大泉洋、戸次重幸ら五人が監督として独自の視点で切り取った世界は、滑稽でありながらも、根底には北海道への愛と表現への情熱が貫かれています。各エピソードの異なるリズムが重なり合い、一人の作家では成し得ない多層的な熱量を生み出しています。
演者たちの阿吽の呼吸は、長年の信頼関係があるからこそ到達できる境地です。馬鹿馬鹿しい設定を全力で肯定するエネルギーと、ふとした瞬間に滲み出る人間味。その振れ幅の大きさこそが本作の本質であり、映像を通じて己の表現をさらけ出そうとする彼らの執念に、観る者は激しく心を揺さぶられるはずです。