本作の魅力は、勇気と友情という普遍的なテーマを、鮮やかな映像で躍動させた生命力にあります。YU-KIの純粋な声と林原めぐみの繊細な演技、そして八奈見乗児ら実力派が支える厚みのある表現が、絆の深まりを熱く描き出します。未知の島での豊かな色彩演出は、観る者の冒険心を激しく揺さぶるでしょう。
原作の良さを守りつつ、映像特有の浮遊感や音楽で感情を増幅させた点が見事です。静止した挿絵を飛び越え、空を舞う高揚感やボリスの愛くるしさを五感で楽しめるのは映画版ならでは。大人にこそ届いてほしい「信じる力の尊さ」が画面から溢れ出す、情熱に満ちた傑作です。