本作の真髄は、王道の物語を英国流の笑いと博愛精神で再構築した祝祭性にあります。リリー・ジェームズとガズ・カーンの喜劇センスが火花を散らす様は、正統派の映画では味わえないライブ感に満ちています。舞台の様式美を映像に落とし込み、虚構の楽しさを肯定する情熱が全編に漲っています。
制約を逆手に取った演出は観客の想像力を刺激し、画面越しに熱い一体感を築きます。どんな逆境でもユーモアを絶やさぬ気高さを証明する本作は、見る者に純粋な活力を与えます。豪華キャストが全力で羽目を外して放つ、人間味豊かなエネルギーにぜひ圧倒されてください。