台北の湿った空気とネオンの狂騒を、官能的に切り取った映像美が圧巻です。全編に漂う刹那的な虚無感が観る者の心拍を乱し、社会の縁を歩む若者たちの剥き出しの欲望と、それを隠すための嘘が交錯する瞬間に本作の本質があります。光と影が織りなす危ういバランスは、観る者を深い夜の迷宮へと強烈に誘引します。
主演の王渝萱と李雪が見せる、執着と連帯が入り混じったヒリつくような演技から目が離せません。一瞬の輝きのために命を燃やす彼女たちの佇まいは、出口のない夜を彷徨う孤独な魂の叫びそのものです。生きることの残酷さと美しさを突きつける本作は、鑑賞後も消えない熱い余韻を心に深く刻みつけるでしょう。