この作品は、不条理な戦火に断たれる「若さ」の純粋な輝きと、その残酷な喪失を痛烈に描いた傑作です。徹底したリアリズムに基づく演出は、十九歳という多感な時期に生と死の淵を歩まされる若者たちの内面を、息を呑むような密度でフィルムに刻みつけています。
原作であるグリゴリー・バクラーノフの「塹壕の真実」を、映像特有の叙情性と冷徹な視点で見事に昇華させています。文字では表現しきれない硝煙の匂いや、主演陣の震えるような繊細な眼差しは、永遠に十九歳のまま時を止めた魂を鮮烈に呼び覚まします。生への渇望と諦念の間で揺れる彼らの姿は、観る者の心に深い愛おしさと消えない傷跡を残すでしょう。