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この作品の真髄は、単なるSFパニックの枠を超えた、夢幻的で哀愁漂う特異な空気感にあります。バミューダの碧い海を舞台に、巨大な亀という特撮的な造形と、幽霊譚を思わせる幻想的なロマンスが奇跡的なバランスで融合しています。低予算のテレビ映画でありながら、その叙情的な映像美と耳に残る音楽は、観る者の深層心理に語りかけてくるような抗いがたい引力を放っています。 カール・ウェザースら実力派キャストの熱演が物語に重厚な説得力を与え、謎めいたヒロインが象徴する「失われた時間」への憧憬が胸を締め付けます。本作が描き出すのは、未知への恐怖以上に、逃れられない運命や永遠の愛という普遍的なメッセージです。鑑賞後、まるで深い海の底から目覚めた時のような、切なくも美しい余韻に浸れる稀有な一作と言えるでしょう。
監督: 小谷承靖
脚本: William Overgard / Arthur Rankin, Jr. / Jules Bass
音楽: Maury Laws / John Richards
制作: Jules Bass / Arthur Rankin, Jr.
撮影監督: Jeri Sopanen
制作会社: Tsuburaya Productions / Rankin/Bass Productions