ストップモーションが持つ泥臭くも圧倒的な生命力が、本作の核です。粘土の質感を生かした愛嬌ある造形が、文明以前の剥き出しの感情をダイレクトに表現しています。一コマずつに宿る作り手の執念がキャラクターに魂を吹き込み、洗練された現代アニメにはない触覚的な興奮を観る者に与えてやみません。
言葉を排し、唸り声と過激な身体表現だけで展開される演出は痛快です。滑稽なまでの本能のぶつかり合いは、理性を脱ぎ捨てた人間の真実を突きつけ、爆発的な笑いへと昇華させます。剥き出しの生を謳歌する姿は、体裁を重んじる現代社会を鮮やかに挑発する、純粋なエネルギーの結晶と言えるでしょう。