本作は、音楽に乗せてアニメーションの進化史を映像で体現するという、手塚治虫の狂気的な情熱が結実した傑作です。静止画からフルアニメへと変容する圧倒的な視覚表現は、表現の限界を軽やかに超えていきます。一本の線が命を宿し、躍動し始める瞬間の根源的な喜びが、観る者の魂を激しく揺さぶります。
言葉を介さず映像のみで、自然の調和と破壊という重厚なテーマを描き切る演出は圧巻です。生命の逞しさと、人間が踏みにじってきた聖域への畏怖が、これ以上ないほど雄弁に語られています。映像芸術の極北を提示した本作は、今なお文明の在り方を鋭く問い続けています。