本作は、アニメが子供のものであった時代に、大人の欲望とロマンを極彩色で描き出した革命的な映像叙事詩です。実写の挿入やサイケデリックな色彩設計など、当時の最先端をゆく実験的演出は、今なお観る者の五感を激しく揺さぶります。生命の躍動を捉えた大胆な表現が、映像芸術としての深淵を見事に具現化しています。
青島幸男や岸田今日子ら名優たちが吹き込む声の魂は、キャラクターに血の通ったエロスと哀愁を与え、圧倒的な説得力をもたらしています。自由を渇望する人間の根源的な美しさを問いかける本作のメッセージ性は、時代を超えて強烈な輝きを放ち、観る者の魂を熱く焦がしてやみません。