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本作は都市伝説という不確かな恐怖を、鏡を通して自己の崩壊へと昇華させた秀作です。画面に漂う湿り気を帯びた質感と、反射する像が変質していく演出は、見る者の深層心理を静かに侵食します。怪談の枠を超え、自身の輪郭が揺らぐ不安を炙り出す演出には、Jホラー特有の美学が光ります。 主演の紗綾らが体現する、恐怖に追い詰められた際の生々しい表情は圧巻です。若さゆえの脆さと執着が鏡の中の異界と共鳴し、逃げ場のない閉塞感を生んでいます。鑑賞後、鏡を覗くのが恐ろしくなるほどの強烈な余韻を刻み込む一作です。
監督: 三原光尋
脚本: 三原光尋
制作: 大垣修也
撮影監督: 西村博光