あらすじ
ミシガンの刑務所を脱獄したカリスマ犯罪者がカナダで別人として潜伏し、59件の銀行・宝石店強盗を敢行。暴走気味の特捜部隊に追われる実話「フライング・バンディット」事件の映画化。
作品考察・見どころ
ジョシュ・デュアメルの圧倒的なチャームが光る本作は、単なる犯罪劇を超えた生き方の美学を描き出しています。数々の変装を使い分け、暴力に頼らず鮮やかに銀行を翻弄する主人公の姿は、滑稽でありながらも不思議な気品に満ちており、観る者を一瞬でその奔放な世界観へと引き込んで離しません。
メル・ギブソンら実力派が脇を固めることで生まれる重厚な緊張感と、軽妙なテンポで進む演出のコントラストが絶妙です。システムの間隙を縫って自由を追い求める男の情熱は、規律に縛られた現代を生きる我々の心に、真の自由とは何かというスリリングな問いを投げかけ、極上のエンターテインメントへと昇華させています。