本作の真髄は、理屈抜きの陽気さと、荒々しくも愛らしい男たちの友情が火花を散らすスラップスティックな躍動感にあります。砂塵を巻き上げて疾走するサンド・バギーの鮮烈な色彩と、それを守り抜こうとする極めてシンプルで純粋な情熱が、観る者の日常を爽快に吹き飛ばすほどの凄まじいエネルギーを放っています。
主演二人の肉体的な存在感と、計算し尽くされたアクション演出が織りなすリズムは、バディ・ムービーとしての様式美を鮮明に映し出しています。悪漢をなぎ倒す勧善懲悪の快感の中に、現代社会が忘れかけている誇りや無邪気な連帯という熱いメッセージが込められており、観る者の童心を激しく揺さぶる至極のエンターテインメントに仕上がっています。