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本作は単なるバンドの歴史を辿る記録映画ではない。ロバート・フリップという絶対的な精神的支柱を中心に、完璧主義という名の地獄を生きる表現者たちの魂の相克を描いた、極めて濃密な人間ドラマだ。音楽という目に見えない芸術を形にするための代償、そして規律と自由の狭間で揺れ動く演奏家たちの剥き出しの言葉が、観る者の心に深く突き刺さる。 特筆すべきは、沈黙すらも雄弁に語らせる演出の妙だ。ビル・ブラッフォードやエイドリアン・ブリューといった伝説的プレイヤーたちが吐露する葛藤は、美しさの裏側に潜む残酷なまでの献身を浮き彫りにする。芸術が生まれる瞬間の神々しさと、それを維持し続けるための壮絶な苦悩。プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続ける王の本質が、ここにある。
監督: Toby Amies
脚本: Toby Amies
制作: Toby Amies / David Singleton
撮影監督: Toby Amies