あらすじ
やる気に満ちた青年が荒廃した小さな町で、父が署長の警察署で勤務することに。キレやすく、卑わいな同僚たちとともに、大きな麻薬事件の捜査に関わっていく。
作品考察・見どころ
スペインの陽光と影を大胆に切り取った映像美が、国際犯罪という冷徹な舞台に比類なき情感を与えています。外交官・黒田康作という静かな熱情を秘めた孤高の存在感は、織田裕二の円熟味を増した演技で極まり、対峙する伊藤英明との火花散る緊迫感こそが本作の真骨頂です。
単なる謎解きを超え、国家の論理と個人の正義が交錯する人間ドラマの深淵に切り込んでいる点も見逃せません。豪華な舞台の裏でうごめく孤独な復讐と哀愁は、観る者の魂を激しく揺さぶります。圧倒的なスケール感で描かれる重厚なカタルシスを、ぜひその眼で焼き付けてください。