商業的な制約を一切排除した、作家たちの剥き出しの感性が火花を散らす傑作選です。特筆すべきは、アニメーションという手法が単なる物語の伝達手段ではなく、作家の魂を直接的にキャンバスへ叩きつける個の表現であるという点にあります。画面から溢れ出す微細な筆致や質感の蠢きに、観客は人間の内宇宙を覗き見るような、濃密で贅沢な鑑賞体験を味わうことになるでしょう。
技法の多様性が生む視覚的快楽は、私たちの既成概念を心地よく破壊してくれます。記号化された美学ではなく、生理的な驚きや根源的な恐怖、そして言葉にならない哀愁が、線と色彩の躍動によって鮮烈に立ち上がります。映像が持つ無限の可能性を信じるすべての人に捧げられた、静謐かつ過激な芸術的宣言とも言える珠玉の短編集です。