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深作欣二監督が放つ、冷酷な政治闘争と人間美が交錯する究極の集団劇です。本作の核心は、柳生一族という国家の影が抱く、組織への忠誠と個人の尊厳が激突する際の凄まじい熱量にあります。藤真利子の凛とした存在感や、原田大二郎、火野正平が見せる泥臭くも鮮烈な躍動感は、画面から血の匂いが漂うほどの緊張感を生み出しています。 権力の非情さを描く一方で、運命に翻弄される者たちの哀愁がダイナミックな殺陣と共に胸を打ちます。時代劇の枠を超え、虚無の果てに己の正義を貫こうとする者たちの眼光は、観る者に強烈な生の執着を突きつけます。剥き出しの情念が爆発する映像美こそ、本作が放つ本質的な輝きなのです。
監督: 山下智彦
脚本: 松田寛夫 / 深作欣二 / 野上龍雄