あらすじ
圭子は可憐な港の花売娘で、盲目の母しげと二人で暮らしていた。唯一の望みは、満州から引揚げの途中行方不明になった兄浩が無事でいてくれることだった。最近消息がわかり、貨物船の船員になって、この港へ帰って来るはずが船は入港したが、密輸に加担しなかった浩は上陸出来なかった…
作品考察・見どころ
銀幕を彩るスターたちの絶妙なアンサンブルこそが、本作最大の白眉と言えるでしょう。大木実の凛とした存在感、田端義夫の魂に響く歌声、そして堺駿二の軽妙洒脱な動き。この三者三様の個性が激突し、心地よいリズムを生む瞬間こそが、映画という総合芸術の醍醐味を凝縮しています。
困難な時代を笑いで突破しようとする圧倒的なエネルギーは、観る者の心に純粋な活力を与えてくれます。スター同士が互いの魅力を引き立て合い、全力で娯楽を追求する姿には、時代を超越した連帯という強いメッセージが込められています。単なる喜劇に留まらない、情熱が迸る銀幕の輝きをぜひ目撃してください。