文明と伝統が衝突し、希望が瓦解する瞬間を、残酷なまでの美しさで捉えたドキュメンタリーの傑作です。カメラは単なる記録者を超え、共同体が破滅へと向かう悲劇の目撃者となります。資本主義という外部の論理が、古来より続く部族の情念に飲み込まれていく様子は、どんな劇映画よりも劇的で、観る者の魂を激しく揺さぶります。
富を夢見た野心が歴史の重みに押し潰される様は、現代社会への鋭い警鐘です。美しくも過酷な地を舞台に、理想が凄惨な現実へ変貌する過程は、人間の尊厳と脆さを浮き彫りにします。運命の皮肉を濃密に描き出した本作は、映像が到達し得る究極の人間ドラマであり、その圧倒的な生々しさは一度観たら一生忘れられません。