広部武士監督が描く究極の美学は、この第二作目でさらなる極致に達しています。全編を彩る過剰なまでの色彩と、虚実が入り混じるアヴァンギャルドな世界観は、もはや映像という枠を超えた動くポップアートです。既存のジェンダー観を軽やかに飛び越える俳優たちの立ち振る舞いは、美しさという言葉の定義を問い直すような強烈なインパクトを放っています。
特に栗原類や荒牧慶彦らが見せる、浮世離れした妖艶さとコメディとしての瞬発力の同居は圧巻です。彼らの肉体が発するエネルギーが、非日常的な空間に確かな生命力を吹き込んでいます。愛と自由を謳歌する天国の鳥たちの姿を通じて、型にはまらない自分らしさを肯定する力強いメッセージが、観る者の心に鮮やかに刻まれる一作です。