大林宣彦監督による万華鏡のような映像魔術が、薬師丸ひろ子の圧倒的な輝きと融合した珠玉の青春SFです。過剰なまでの色彩と特殊効果は、単なる劇を越え、五感を刺激する幻想的な体験へと昇華されています。十代の瑞々しさと超常的な不気味さが同居する唯一無二の質感は、今なお色褪せない衝撃を放ちます。
本作が描くのは、管理社会への恐怖と、それに抗う生命力の奔流です。主演の薬師丸ひろ子が湛える強い意志と透明感は、青春の全能感と危うさを象徴的に体現しています。理屈を超えた映像の情熱が、多感な時期の心の揺らぎを見事に描き切り、観る者の魂を激しく揺さぶります。