あらすじ
江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける―
五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か―。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―
作品考察・見どころ
本作の根源的な魅力は、幕末から明治という激動の時代を駆け抜けた五代友厚の魂の咆哮が、現代を生きる我々の心に熱く突き刺さる点にあります。単なる歴史劇の枠を超え、己の利益ではなく「百後の日本」のために未来を切り拓こうとする利他の精神は、まさに天外者という言葉がふさわしい。未来を見据えて生きた男の気概が、作品全体から溢れ出しています。
特に主演の三浦春馬氏による、魂を削るような鬼気迫る演技は圧巻です。新時代を夢想する瞳の輝きと力強い言葉は、観る者の心を激しく揺さぶります。坂本龍馬や岩崎弥太郎といった盟友たちとの熱量高いアンサンブルも、映像だからこそ体感できる時代の胎動を鮮やかに描き出しており、鑑賞後には明日へ向かう勇気が漲るはずです。