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低予算のピンク映画という枠組みを超越し、あまりにも過剰なイマジネーションが爆発した奇跡の一本です。ヒロインが頭部に弾丸を受けたことで超知能に目覚めるという荒唐無稽な設定を、監督は政治風刺とエロティシズム、そしてシュルレアリスムが混ざり合う狂騒曲へと昇華させました。観客の理性を鮮やかに突き放し、混沌とした世界観へと引きずり込む圧倒的な熱量がこの作品の真髄です。 黒田エミの献身的な熱演は、滑稽さと神々しさが同居する唯一無二のヒロイン像を確立しています。国家間の対立や核問題といった壮大なテーマを、一人の女性の身体と日常に強引に接続させる手法は、映画というメディアが持つ自由奔放さを象徴していると言えるでしょう。理屈ではなく感覚で、この猛烈な生命の輝きを浴びてほしい。そう確信させる、極めてアナーキーで愛おしい傑作です。
監督: 女池充
脚本: 中野貴雄
制作会社: Kokuei Company / Shintoho Pictures